ドライブ前に

ここでは『旅ログviewer sio-musubi』で再生して後悔しない、ドライブレコーダーで記録する際の注意点を説明します。

目次

1. 旅ログに残すコンテンツは素材が命

 旅ログに残す思い出のコンテンツ(写真や動画)ですが、素材が悪いと後加工ではどうしようもありません。写真の解像度が低かったり、余計なものが映り込んでいたり、撮るべきものを忘れたり。ドライブレコーダーの記録もちょっとした注意で後悔を防げます。

2. 出発前の準備

 事前に次のことを確認します。

Table 1-01

3. 位置情報について

 ドライブレコーダーからエクスポートして得られる位置情報の kml(gx拡張なし)ファイルには時刻情報がありません。

(kmlファイルの例)

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<kml xmlns='http://www.opengis.net/kml/2.2'>
<Document>
<Folder>
<Placemark>
<visibility>1</visibility>
<name></name>
<description></description>
<Style>
</Style>
<LineString>
<coordinates>
138.826557,34.609473,30       経度,緯度,高度
138.826557,34.609473,30
138.826557,34.609473,30
138.826557,34.609473,30
138.826557,34.609473,30
138.826557,34.609473,30
     (省略)
138.827413,34.615177,30
138.827433,34.615292,30
138.827405,34.615535,30
138.827407,34.615653,30
138.827333,34.615897,30
138.827315,34.616015,30
138.826803,34.617318,30
138.826710,34.617480,30
138.826473,34.617607,30
138.826233,34.617688,30
</coordinates>
</LineString>
</Placemark>
</Folder>
</Document>
</kml>

では『旅ログviewer sio-musubi』はどのようにして動画と位置情報を結び付けているかというと、位置情報の記録間隔を利用しています。GPS信号を受信できていれば(そして全て記録していれば)記録間隔はほぼ一定です。動画の再生時間を位置情報のポイント数で割り返し、各ポイントの通番に記録間隔を掛け合わせれば動画の再生位置に合わせることができます。

Table 1-02

ところが、ドライブレコーダーでGPS信号が受信できない状態が2パターンあります。ひとつは電源が入った直後で、もうひとつはトンネルなどの遮蔽物の中に入った時です。電源入直後は注意すれば排除できます。(4.発進時の注意点) トンネルは厄介です。

4. 出発時の注意点

 ドライブレコーダーはエンジンスタートで電源が入り、間もなく録画が始まりますが、GPS信号の受信にはしばらくかかります(2・30秒~90秒近く)。GPS信号を受信する前に発進してしまい、動画はあるけれど位置情報が無いという状態が30秒でも続くとポイントのロスの影響は甚大です。受信前に発進さえしなければ、位置情報が不足しているトラックを加工時に切り離せばすみます。

 安全をみて、ドライブレコーダーの液晶画面にGPS信号を受信したマークが表示されてから、1分後(1トラック分)に発進しましょう。

5. 雨天時のワイパー

 我慢して運転できる程度の雨脚でも、景色を撮影するならワイパーで視界を確保しましょう。